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わざわざ訪ねたい東京メトロ駅「上野」~美術館のある街~

パブリックアートを設置するなど大リニューアル!

■「美術館のある街」を意識した駅リニューアル

 東京メトロ上野駅は、2017年12月14日にパブリックアートを設置した。

宮田亮平氏が原画を手がけたステンドグラス

 

 Echica fit上野の前にある改札の目の前に、東京藝術大学学長を務めた宮田亮平氏が原画を描いた「上野今昔物語」がステンドグラスとして掲げられている。その際のプレスリリースによると、「明治時代より学術や芸術に関連する文化施設が設置され、国の重要な文化拠点として発展してきた上野エリアをテーマにした壮大なステンドグラスの作品です」ということである。

 この改札から地上へ向かう長い通路には、上野公園の美術館を紹介した展示も掲げられている。

初期の地下鉄自動改札を模したもの (写真:筆者撮影)

 また改札口には、地下鉄開業当時の回転改札のモニュメントが設置された。地下鉄開業当時は均一運転であり、硬貨を投入すれば改札のバーが回るようになる、という一種の自動改札のシステムが採用されていた。

 東京メトロ銀座線の上野駅リニューアルは、クラシカルな雰囲気をベースに行われた。地下鉄の開通記念ポスターなども展示され、地下鉄の歴史に想いをはせる空間になっている。

 一方で、日比谷線はモダンなデザインとなっている。

「美」を意識した東京メトロ上野駅は、「美術館のある街」の駅として、日常利用する駅として、快適な空間となり、これからも多くの人に親しまれるだろう。

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小林 拓矢

こばやし たくや

1979年山梨県甲府市生まれ。早稲田大学卒。フリーライター。単著『早大を出た僕が入った3つの企業は、すべてブラックでした』(講談社)、共著に首都圏鉄道路線研究会『沿線格差』『駅格差』(ともにSB新書)など。


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